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兵庫県出身
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ちょっと嬉しかった出来事
もう一ヶ月くらい前のことですが、安曇野から見えるこの写真の山を眺めながらある人が「紅葉が綺麗ですね」と言った。
僕は「紅葉ですか?」と聞き返したあと笑ってしまった。と言うのも、その人に会う少し前に、リンゴ農家のバアさんが同じ山を見て「安曇野は紅葉がなくてつまんないねー。成長が早いからって、カラマツばかり植えちまったから・・・」と嘆く話を聞いたばかりだったから。 写真の茶色い部分はカラマツの人工林、濃い緑はスギの人工林。安曇野の山は麓から山頂近くまでほとんど人工林。動物たちが暮らせる森など何処にもない。だからいま多くの問題が起きている。紅葉が綺麗だと言ったその人は東京から来たビジネスマンで化学系のエンジニアだという。とてもいい人だったのでしばらく森の話をして過ごした。信州のカラマツ林が人工林だということも知らなかったそうで、仕事で訪れる安曇野の自然になんとなく憧れを抱いていたという。初対面の僕の話に、言われてみればその通りだと妙に納得し「目からウロコが落ちたようです」と言い、別れるとき僕に握手を求めて来たのでした。思いがけない展開に戸惑いながらも「今度はホントの紅葉を見に来てくださいね。」と握手をして別れたのでした。 ただそれだけのことですが、何となく嬉しい気分になれたのです。 ちゃんと考えればわかる簡単なことなのです。 自然が大切なことは誰でも知っているけど、生態系を維持することの重要性を理解する人は少ない。都会で生まれ自然を知らずにコンクリートの街で暮らす人には無理もないことかもしれません。人になんの力もなかった頃ならそれでもよかったのでしょう。知らずに畏れを抱いているならそれでもよかった。でも人類が地球を壊してしまうほどの力を持ってしまった今、それでは困るのです。少なくとも物理や化学を志す人はその前に、生き物たちの繋がりを学ぶべきなのでしょう。この頃、生物多様性という言葉を聞く機会も少なくなりましたが、大事なことだとなので何度でも触れてみたいと思います。
by michiyuki176
| 2010-12-20 01:01
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