プロフィール
兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
全体自然 写真 山 安曇野 森林 写真展 その他 以前の記事
2017年 05月2016年 06月 2016年 03月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2014年 10月 more... 検索
タグ
写真展
写真
ブナ
森
森林
安曇野
環境
林業
森林税
ブナの実生
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
雑草(雑木)はもっとエラい!自己施肥ということ・・
前回は植物は光合成をするからエラい!という話でした。
ここまでは自然林も人工林も同じですが、今回は、人が手をかけなくても勝手に成長する雑木の森はもっとエラい!という話です。 何がそんなにエラいのかと言うと・・・ 植物は生きていくのに他の命を必要としない。水と土と太陽光さえあれば他の生き物がいなくても生きていけると言いました。それは確かにそうなのですが、そこから先が自然の森の凄いとこなのです。 樹は虫に葉を食べさせることで、虫は糞をして土を肥やし、土中を動き回り土を耕します。鳥や動物が集まり実を食べることで樹はその子孫を拡大し、空気と水を含んだ土中には、バクテリアが動物の死骸や落葉を分解して土に還し、樹の成長に必要な腐葉土をつくります。自然の森では、樹は他の生き物に餌を供給することで自らの成長に必要なものを集め、生き物がいない森に比べて飛躍的に成長が加速するのです。このことを「自己施肥」と言うんだそうです。聞き慣れない言葉ですが文字を見れば意味はわかりますね。森というのは、虫や鳥や動物達や土中の微生物など、それぞれが違う役割を持ったパーツとして機能するひとつの生き物のようなものに思えてきます。 植物は光合成によりでんぷんを育成し自らの栄養とするだけでなく、あらゆる生き物の糧となる。そして二酸化炭素を吸収し酸素を排出する。植物があったから動物が生まれ、人間も生きていける。森がなければ他の生き物は生きられない。 この植物とはなにか? この森とは何か? それは雑草や雑木のことであり、鳥や動物などの生態系が保たれた自然林であることは明らかです。二酸化炭素地球温暖化説で森の働きが注目されるようになってきたのはいいが、それを理由に木材消費の拡大や人工林整備などの林業振興に結びつけるのは間違いです。「緑」=(イコール)「自然」ではありません。 二酸化炭素の吸収という観点だけで森を見ていると、取り返しのつかない間違いを犯すことになります。 いつか写真展で見て頂けると嬉しいです。
by michiyuki176
| 2011-10-12 01:32
|
ファン申請 |
||