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兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
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ブナ大繁殖!栄村の森にて・・・
長野県北部地震で被害の大きかった栄村に行ってきました。震災で被害を受けた国道117号線の復旧工事は一年以上経った今も続いています。国道をはずれ目的地のブナ林へ、この先の道路状況を心配しながら深夜の峠道を慎重に登りました。麓の集落近くでは、いたる所で震災による陥没があり大きな段差が出来てましたが、登るにつれ、それもなくなり午前零時頃には何事もなく峠のブナ林に到着した。今年は特に残雪が多く、峠付近の道は三メートル以上の雪の壁になっているところもあります。翌朝から二日間、日が暮れるまでブナ林を歩きながら撮影しましたが、震災の痕跡など何処にもない以前のままの森の姿にあらためて自然の強さを感じたのでした。残雪のない尾根筋の斜面は早くもブナの実生がいっぱい。2006年以来のブナの大繁殖です。 それにしても、麓付近の荒れように比べて峠のブナ林は、まるで地震などなかったかのようです。自然は自然災害では壊れない!壊すのは人間の欲だけ。人が植えた山が崩れ、人が造った道路が壊れ、人が造った街が壊れるだけです。森の生き物たちには震災など何事も無かったかのように翌日からまたいつも通りの日常が始まる。震災以降も人はいつ起こるかわからない天災に怯え、架空のシュミレーションを繰り返し恐怖を煽り、災害に強い街づくりなどと称してコンクリートによる対策強化に躍起になってますが、何もわかってはいない・・・。 自然を恐れない人間は天災に怯え、 自然の恐さを知る動物は天災を恐れない。 驕りを捨て、自然への畏怖と感謝を取り戻す以外に災害に強い街づくりなど無いのです。7月1日まで田淵行男記念館で開催中の写真展「人は森に生かされている」も、そんな思いを20枚の写真と文章で綴ったものです。それとは別に2枚の大判作品を展示していますが、特に思いを込めて栄村で撮影した写真を選びました。見ていただいた多くの方からコメントをいただき感謝です。森の強さや逞しさや美しさ・・・そして森への憧れが伝わったでしょうか。 28日の夕方、撮影を終えて車に戻った頃、ずいぶん前に雲に隠れたはずの沈む太陽が再び現れた。突然、夕霧が湧き、あたりの森がオレンジ色に包まれた。 ところが僕はその直前にフィルムを使い果たしていた。くやし〜! このチャンスを目の前にどうすることも出来ずにただ見ていたが、そのとき車にデジカメがあったのを思い出した。それを掴んで慌てて森へ向かって走り出してなんとか間に合った一枚でした。
by michiyuki176
| 2012-05-30 00:51
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