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兵庫県出身
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本当の食害対策
林床を覆い尽くすほどの実生のブナ。もちろんすべてが育つわけもなく、歩道や車道に落ちたものは踏みつぶされてしまうし、たとえ育ったとしても伐られてしまうでしょう。斜面を転がり落ちて窪地に溜まったものは密生し、斜面に留まったものはこれから冬が来る度に雪の重さに押しつぶされる。厳しい生存競争を勝ち抜いた並外れた生命力と強運の持ち主だけが大木に育っていくのです。 この写真を撮影したのは2007年の初夏。実生から一年後のブナです。2005年の秋に不運にも道路の側溝に落ちてしまった実を別の場所に移したもので、百個ぐらいはあったと思います。無事に芽を出しているのを見て、嬉しくて撮影しました。舗装道路の側溝や歩道に落ちた実を隣接する別の場所に移してやるだけでもパフォーマンスだけの植樹祭よりもずっと簡単で効果があると思います。でも本当はそんなことよりも人が関わらないことが一番なんですが・・・ 必要のない林道や、すぐに落ち葉で埋まってしまう舗装路の側溝など、人が造った不要なものがどれだけ森の命の循環を阻害しているか想像してみて下さい。 深刻な問題となっている野生動物による食害対策も、真実に目を向ければ実は簡単なことです。奥山での過剰な植林をやめて不要な林道や作業道を閉鎖し、奥山を人が関わらない聖域にすることです。鉄砲や罠を仕掛けて殺す必要などありません。やがて自然繁殖した植物が生い茂り人が造った道を埋め尽くし、移動経路を断たれた野生動物は森の植生に見合った数に調整され、食害問題も解決に向かうでしょう。生き物の命を調整できるのは自然だけで、人間の仕事ではないはずです。
by michiyuki176
| 2012-07-06 00:59
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