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兵庫県出身
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自然に守られて生きる
九州地方の豪雨災害、そしてその後の猛暑。今年も自然が猛威を振い多くの犠牲者が出ました。中でも豪雨による土砂災害は直接命に関わります。無惨に崩れた人工林の映像をよく見て下さい。土砂災害は人災です。いま災害の渦中にある方々に言うべき言葉ではないけど、豪雨災害そのものもコンクリートによる防災を過信し自然を恐れなくなった人間による人災と言えるのです。 そもそも太古の昔より川はたびたび氾濫してきた。それにより山の養分が下流に運ばれ肥沃な扇状地が出来た。栄養豊かな山の腐葉土が堆積した大地には草が生え木が育つ。過去数十年から数百年の間、氾濫による土砂が届かなければそこは森になっているはず。そんな安全な地を選んで人々は集落をつくり、耕作を始め文明が生まれた。文明の発達と共に人間は傲慢になり自然を恐れなくなった。コンクリートを過信する現代人は堤防を築き、ダムを造って河川敷に住み始めた。 川の氾濫は災害ではなく、そこに都市があることが災害なのだ。 土砂災害を津波に置き換えれば同じことは海にも言える。過去数十年から数百年の間、津波が届かなければそこは森になっている。そこから先が陸であり、そこまでは浜なのだ。歴史を見ても人は内陸部の安全な地に集まり、そこに都が出来た。浜に城を築いた武将はいない。昔から人は自然の地形に守られて暮らしてきた。今も昔も安全は自然から受けるもっとも大きな恩恵なのです。そのことを忘れると人はこれから先もずっと自然に怯えながら生きることになる。 現在日本の大都市のほとんどは海岸線にあり、人口の過半数以上は海抜ゼロメートル近くに住み、もちろんすべての原発もそこにある。神戸や横浜に港が開港し海運による都市が発達したのも、東京湾を埋め立てて都市が発達したのも明治以降の出来事で、たかだか百数十年でしかないのです。人がずっとそうしてきたということ。それは自然にとって決してずっとそうだったと言えるほどの長い時間ではないのです。
by michiyuki176
| 2012-07-19 00:46
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