プロフィール
兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
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個展での拘り
デジタルフォトのおかげで写真表現の楽しみが広がったと言いましたが、それはホントにその通りで、現在の写真を取り巻く環境は、昔の写真を知る者にとっては夢のようです。パソコンとプリンターで誰でも簡単に作品作りが出来るようになりました。加えて、ここ安曇野では民家を改造した作品展示のための小さなギャラリーがいくつも誕生しています。個展を開くことは、もう夢ではありません。事実、毎日のようにどこかで写真展が開催されています。そんな中で、自分なりの個性を発揮することが難しくなっているように感じます。グループ展ではなく、せっかくの個展なんですから、常識や固定観念に縛られず自由な発想で楽しみたいですね。僕の写真展では見せ方の拘りとして、写真は額縁には入れません。絹目調のプリントをパネルに貼り、写真の雰囲気に合わせて、和紙やタイの民芸紙でサーペーパーという手漉きの紙を使って飾ります。もともとは、気に入った額縁を買うお金がないので、安くあげるための工夫でしたが、試行錯誤を繰り返すうちに“もっといい物を“という気持ちが強くなり、いろんなアイデアが湧いてきました。とても軽く、A1サイズのパネルをピンだけで壁に飾ることができ、とても好評でした。なのでギャラリーのようにアートレールや壁に補強がなくても、どこでも写真展が出来ます。ホテルやペンション、お店等、誰でも鑑賞出来るオープンスペースをお持ちの方、ぜひご連絡ください。
写真展では、もうひとつ表現への拘りとして、写真に僕なりの文章をつけてみました。時には僕の感動を、時には少年時代の思い出を、時には青春時代の体験を、感じたことを自分の言葉で綴ってみました。短いものも、長いものもあります。個展なんですから、何処かから借りてきた四文字熟語のようなタイトルをつけるより自分の言葉で飾りたいのです。自分のことを語るのはスゴく恥ずかしいのですが、僕の写真はそんな僕から生まれた写真なのです。 ブナの森の不思議空間 森に雪ではなく雨が降る頃、芽吹き始めたブナの葉はその雨を受け、枝から枝へと伝った小さな流れは次第に大きな流れとなって、音をたてて幹を流れ下っていきます。そして、深く積ったまわりの雪を融かし、やがてあの大きく深い不思議な穴が出来上がる。この雨水が幹を伝う流れを樹幹流と呼ぶそうです。この流れは落葉の積もる大地に染込み、地中に蓄えられ、いつか泉となって地表に湧き出ます。 ずっと以前に、日本最後の清流と言われる高知県の四万十川を、河口からその源流部まで川沿いに遡ったことがあります。車を降り、徒歩で流れの中をさらにその最深部まで。そこで見たものは、湧き水を集めた小さな流れでした。その流れはいくつもの小さな流れと合流を繰り返し、やがて本流となり、全長200キロにも及ぶ大河となって太平洋に注ぎます。だとしたら、湧き水以前の、雨が森に落ちた最初の流れ。この樹幹流こそが大河の源流と言えるのかもしれません。 五月の雨の日にブナの森を訪ねてみてください。あまりに鮮やかな緑にきっと驚くでしょう。それは、どんな絵の具でも描き出すことが出来ない緑。「この世にこんな緑があったのか!」と。それ以来、僕はブナの森の虜です。
by michiyuki176
| 2007-05-03 01:00
| 自然 写真 山
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