プロフィール
兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
全体自然 写真 山 安曇野 森林 写真展 その他 以前の記事
2017年 05月2016年 06月 2016年 03月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2014年 10月 more... 検索
タグ
写真展
写真
ブナ
森
森林
安曇野
環境
林業
森林税
ブナの実生
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
雨が大好き
ブナの撮影で森へ入る時、僕は必ず傘を持っていきます。どんなに晴れていても、降水確率が0%でも必ず持っていきます。それもゴルフ用の大きな傘を。背中に差したり、腰に差したりしてるもんですから、よく晴れた日には「小次郎の長剣みたいやなあ〜」と笑われたりします。でも、そんなの関係ねえ〜!です。ブナの森には雨が降るんです。朝、晴れていても数時間後にはどしゃ降りなんてことがよくあります。そして、そんな時の森はなんとも魅力的なのです。傘を持っていなくて悔しい思いをするくらいなら、小次郎だろうが武蔵だろうがかまいません。
でも、そんなの関係ねえ〜! 雨の森の素晴らしさを伝えたかったのです。 小島よしおのこのギャグ、流行語大賞は逃しましたが、なかなか便利に使えます。 いい言葉です。 では何故ブナの森には雨が降るんでしょう?山を下りれば何事も無かったように晴れているのです。ブナの森には地中に蓄えられた水の他にも、樹自身に含まれた水分や葉の水分等、ブナ一本に蓄えられる水の量は、それはそれは凄いんだそうです。この水が太陽の熱で蒸発し、雲となり雨を降らせるのです。山に湧いた雲が広がり、里に雨を降らせるのです。このごろ、にわか雨ってないですね。夏の入道雲も夕立もないですよね。子供の頃、夏には毎日のように夕立がありました。その度に僕たちは野球を中断して雨やどりをしていました。雨は適度に降るからいいんです。年間の降水量はほぼ一定だそうです。適度な雨が大雨を防ぎ、夕立が打ち水となり夏の暑さを和らげてくれるのです。ブナなどの天然林では適度な水の循環が行われているのです。天然林はそういう意味でも防災の役割を果たしているのです。森林は田舎だけの財産ではありません。少雨乾燥による皮膚病やアレルギー、夏の異常な暑さ等、森林破壊の影響は都会にも及んでいます。この夏、各地で40度を超える猛暑に見舞われました。ここ安曇野でさえ連日37度の暑さが続きました。その間一ヶ月、雨が降りませんでした。そしてそれは必ず何処かで記録的な大雨となって災害をもたらすのです。この記録的という言葉、最近よく聞きますね。記録的な大雨や記録的な暑さ等。原因は諸説あるようです。太平洋上の海水温度が関係していて、エルニーニョだのラニーニャだの新しい言葉をよく聞きますが、僕には本当の原因はもっと身近に、そしてもっと遠く長い時間の中にあるような気がしてなりません。 昔話風に言えば、「山の神が怒っている」と言うんでしょうか? 僕には遠く大平洋の海は見えませんが、山が怒っているのは見える気がします。
by michiyuki176
| 2007-12-05 00:12
|
ファン申請 |
||