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兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
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鹿は賢く臆病な動物です。
このごろ有害鳥獣という汚名を着せられ、虐められることの多い鹿ですが、本当は賢く臆病な動物なんです。きょうは僕が鹿に助けられた話です。
7年前の冬の美ヶ原でのことです。膝まで雪が積もった雪原で、雪に埋もれた獣道を探りながら歩いてました。 何回も来て知っていたという油断から、近道をしようとして道から外れてクマザサの斜面で、腰まで雪に埋まり動けなくなってしまいました。股の深さまで雪に埋まると膝を曲げることができず、動けません。斜面を転がり落ちるか、腹這いで這い上がるか、どっちにしても体力を消耗し、元の道の位置がわからない状況では動けません。こんなところに誰も来るわけないし・・・ とにかく落ち着こうと、その頃はまだ吸っていたタバコに火をつけじっとしてました。しばらく経っても状況は何も変わらず、汗をかいた身体は冷え、これはちょっとまずいぞ・・と思い始めたときでした。 頭上でキュ〜ン!という甲高い声がし、見上げると鹿が僕を見下ろしています。子供らしき二頭と一緒に。その距離5メートルほど。鹿に会うのは珍しくないけど、こんなに近くで見ることはありません。しかも、むこうから近づいて来て・・・ 鹿は僕が動けないのを知ってるようです。 その距離から大きな目で、こっちが恥ずかしくなるくらい、じっと見つめています。 かわいい!なんて思ってる場合じゃないですが・・ しばらく僕を見ていた鹿は、また例の甲高い声を残して走り去って行きました。 鹿のいた場所が獣道です。なんとか足を抜き、雪の中を這い上がりました。ゼエゼエと心臓が飛び出しそうです。やっとのことで固い地面に這い上がり、立ち上がるとそこには、「ああ〜!」 さっきの三頭の足跡が蛇行しながらハッキリと雪原に続いていました。 それにしても、雪に埋もれた獣道の位置がよく判るものです。 「あいつら〜 僕に道を教えに来てくれたのかー?」 鹿にはそんなつもりはなかったかも知れませんが、僕は今でもそう思ってます。 風が吹けば足跡も消されてしまいます。
by michiyuki176
| 2008-02-16 00:09
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