プロフィール
兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
全体自然 写真 山 安曇野 森林 写真展 その他 以前の記事
2017年 05月2016年 06月 2016年 03月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2014年 10月 more... 検索
タグ
写真展
写真
ブナ
森
森林
安曇野
環境
林業
森林税
ブナの実生
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ニホンジカ猟期拡大
これまで何度か有害鳥獣駆除について書いてきましたが、数日前の新聞の一面にデカデカと出ていました。
ニホンジカ猟期拡大 食害対策で一ヶ月。 ホントにデカイ見出しでした。長野県ではシカの推定生息数を五年間で6万1600頭から半減させる目標を設定。年間8千300頭殺すということです。 シカはとても親子愛の強い動物です。子鹿はいつも母鹿のあとをついていきます。子鹿の目の前で捕らえた母鹿を殺せますか。きっと子鹿は何処かで見ています。 シカの食害についてはマスコミで頻繁に取り上げられていますが、推定生息数も被害額にもかなりの水増しがあります。何もかもがあやふやなのに殺せ殺せと急いでいます。増えたとしても長野県全域で極端に増えているわけではありません。美ヶ原や霧ヶ峰、高ボッチなどの草原では確かに多くのシカを見かけます。林業が盛んな南信地方の、皆伐により草地化した山でも多く見かけます。でも信越国境付近の広葉樹の森付近でシカを見かけたことはこれまで一度もありません。(カモシカは見かけますが) シカは草地でしか増えないそうです。木が生い茂る森では数を増やすことは出来ないそうです。だとしたら、林業が森を壊し草地化し、そのために増えたシカの食害を受けている、まさに自業自得というものです。シカの姿を見かけない信越国境でも、先日ブログで紹介したとおり、人が植えた杉林は崩壊しています。もともと適していないものを人間が欲で無理矢理植え、しかも手入れをしなくなったから崩壊しているだけで、シカとは無関係です。シカが増えたという草地化した山でも、シカが食べなくても杉はモヤシのように痩せ崩壊しているのです。 空腹に耐えかねて空き巣に入ったら、家人はすでに殺され金品も奪われていた。ビックリして逃げたが、途中でテーブルにあった饅頭を食べてしまった。そこを見つかり、強盗殺人の罪を着せられた気の弱い泥棒のようです。こんな設定サスペンスドラマでよくありますよね。真犯人は必ずいるのです。 シカが増えた地域と増えていない地域をきちんと調査すれば原因は特定できるはずです。ろくに調査もしないで、推定で増えた、増えたと、だから殺せとはおかしくないですか?逆に、野生動物を保護する時にはタグをつけたり発信器をつけたり、調査、調査と、「いつまで調べてるの!」というぐらい遅いくせに・・・。命を奪うときの方がより慎重に調査が必要なんじゃないですか?もしかして、いずれみんなが気づき、問題になるだろう林業政策の失敗を全部シカのせいにして食害をでっちあげてるんじゃないですか?真犯人に気づく前に、シカに罪をなすり付けて殺してしまえ!ということですか・・・。 食害による被害をおおげさに報道し、シカ殺しの正当性を主張する新聞の見出しの大きさが、わずかに残った罪悪感や後ろめたさを表しているようです。 次回は先日経験した森での話をします。
by michiyuki176
| 2008-05-15 01:39
|
ファン申請 |
||