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兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
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森林と林業の違い
最近、新聞のローカルニュースに植林の記事がよく出ています。子供や老人がクワや苗木を持った、同じような写真が紙面を飾ります。災害や凶悪犯罪を伝えるニュースが多い中、少しほっとし当たり障りがなく、記事にしやすいのでしょう。そして必ず「森林は先人の努力でつくられた」とか「胸を張れる森林づくりを進めたい」とかのコメントがそえられます。それにしても、昨日と今日だけでいくつもありました。あまり多いとなにかあるのかな?と勘ぐってしまいます。人は嘘をついたり後ろめたい時、やたら正当性を主張したり、饒舌になるものですよね。
木曽郡内の中学校では体験学習として植樹をさせ、下草刈りや間伐をさせています。学校は「命の学習にもつながり、森がどう生まれ、引き継がれて、誰が担うのか、考えるきっかけになっている」としている。・・・ほんとにため息が出ます。 言うまでもなく森は人が生まれる前から森であり、自然に更新し、森に棲む動物や昆虫、野鳥、植物などすべての生き物が担っているのです。すべての生き物に役割があり命の循環があります。そんなことは理科や生物学を学んだ者なら誰でも知っています。そしてそれらのバランスを壊し、人間にのみ有益な樹に植え換え、それらを育てるためにその他の植物をすべて雑木や雑草として刈り払っているのが植林や下草刈りです。そしてそのためにシカやイノシシなどの野生動物を捕らえ容赦なく殺しています。そんなことが何故、命の学習なのか?この中学校の理科の先生に訊いてみたい気がします。 これらの間違いは森林と林業を混同しているため起ります。意図的に林業を森林にすり替えているのなら、まさに森林偽装です。中学生の頃からこんなふうに授業で教えられ、洗脳されれば、森林と林業の区別もつかない大人になるのも無理ないと思います。 学校が間違いを教え、新聞が間違いを伝え、国が間違った方向へ突き進んだ、かつての大きな過ちが頭をよぎります。 本当の森を見て下さい。人が森をつくり、担ってるのではないということがすぐに解ります。 森では多種多様の生き物が暮らしています。その森を壊し、木材生産のためのみにあるのが林業です。森は人間のものではありません。森はすべての生き物に必要な水と酸素をつくります。森が壊れれば誰も生きていけません。中学生のみなさん、森林と林業の違いを理解し、大きな嘘に騙されない大人になって下さい。
by michiyuki176
| 2008-05-19 00:17
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