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兵庫県出身
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クマに襲われたという報道について・・・
前回に続いてクマの話です。研究者によれば、ツキノワグマというのは木の実やアリなどの昆虫類しか食べず、本当は気が弱く臆病な動物だそうです。撮影で森へ出かけて足跡や糞を見たり、気配を感じることはありますが、実際に見かけたのはこれまで三度。いづれも視界の隅を横切ったという程度で、いつもむこうが僕に気づいて一目散に逃げていきます。なので、襲われた!という記事を見るたびに不思議に思ってましたが、思い当たることがあります。登山者やハイカーが襲われたというのを聞いたことがありません。なぜかというと、彼らは道を歩いてるからだと思います。クマに襲われたという中で圧倒的に多いのは山菜採りの人達です。中でも、ネマガリダケというクマも大好きなタケノコを採る人達。彼等のことを道端でコゴミやタラノメを採ってるような普通の山菜採りだと思ってはいけません。軍手に長靴、帽子をかぶって、首には手ぬぐいという完全装備でどんなに深い藪も急勾配の斜面も構わず滑り降りていく、まさに筋金入りのタケノコハンターなのです。
下草が生い茂る雑木林でガサガサと動き回り、クマか?と思って凝視すると、「なーんや、タケノコのオッサンかー!」てことはよくあります。あれでは、やられても仕方ないと思います。自分からクマのねぐらに近づいているのです。新聞で報じられるような「襲われた」とか、「出くわした」というのは、ちょっと違う気がします。大きな音をたてながら近づいてくる人間にクマが気づかないわけがない。きっとクマは怯えていたと思います。どんどん近づいてくる侵入者から子グマを守ろうと、必死でうなり声を上げ、威嚇してたでしょう。あたりには強い獣臭がしたはずです。タケノコに夢中でそれに気づかない人間の方に問題があります。 例えば、母と子が昼寝をしている家に包丁を持った泥棒が侵入し、母親が子供を守ろうと無我夢中で近くにあったフライパンで殴ってケガをさせたとしても、それはたぶん正当防衛でしょ。それでも人を襲ったと、母グマを捕えて殺す人間が正しいと思いますか? 新聞でクマが人を襲ったと報じられる内の多くは濡れ衣。裁判員制度も始まりましたが、報じられている声や文字の大きさに惑わされずに、クマの性質、人間の行動など、全てを考慮して冷静に判断することが重要。想像力が必要ですね。
by michiyuki176
| 2009-08-08 23:09
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