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兵庫県出身
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ブナの森の湧き水
先週の土曜日から四日間、信越境のブナ林を歩いてきました。この秋の紅葉撮影のメインイベントですが、今回は撮影以外にも楽しみにしていた目的がありました。栄村の野々海高原から深坂峠を経て松之山に向かう道の途中にブナに覆われた三方岳、天水山の山腹から湧きだす美味しい湧き水があります。数台分の駐車スペースがあるだけで看板も無く、車もあまり通らない場所ですが、この水はホントに美味しく、ここを通るたびにポリタンクに汲んで行くのが恒例なのです。
話は一年前に遡ります。 いつものようにこの場所に立ち寄るとすぐ後から2台の車が続けて止まった。 地元の人らしきオジサンが素早く僕の後ろにタンクを置き、また車に戻って次々とタンクを並べ、僕の後ろに大きめのタンクが7つ並んだのでした。 「先でよかった〜」と思いながら水を汲み終えると、2台目の車から小さなペットボトルを持ったオバサンが下りて来て、「ここの水は有名なんですか?美味しいですか?軟らかいですか?」と、いきなり僕は質問攻めにあった。 「有名かどうかは知らないけど、美味しいですよ」と答えた。 僕たちの会話を聞いていた7つのタンクのオジサンはチラチラとこっちを気にしてるようだが、黙って水を汲み続けている。ずらりと並んだタンクを見ながら、小さなペットボトルを握りしめたオバサンはあきらかにイライラしていた。 一緒に車から降りたご主人もまた車に乗り込んでしまった。 僕はペットボトルを指差し、「それだけですか?」と訊くとそれを受けとってオジサンに「ちょっとゴメンね」と言いながら割り込ませてもらった。 怖そうに見えたオジサンは愛想よく「いいよ!」と答えてくれた。 「な〜んや、いいオッサンやんか!」 その場の雰囲気が一気に和み、「アンタたち何処から来たの?」と、オジサンはその水のことを喋り始め、そのうち地元で穫れたコシヒカリが最高だと、地元自慢まで始まった。ご主人も再び車から降りて来て、東京から来たという夫婦は「美味しい!軟らかい!」を連発しながら水を飲んでいた。こうなると僕の出番はないので、盛り上がってる二人に感謝されながらその場を離れた。 それにしても、無口そうに見えたけど、よく喋るオッサンやったなー。それならさっき、僕が質問されてるときに答えてくれれば良かったのにー!オジサンもホントは話したくてうずうずしてたんでしょう。なんかちょっといいことをした気分でした。 ところで、オジサンの自慢話の中でどうしても気になったことがあったのです。それは「地元で穫れたコシヒカリの新米をこの水で炊けば旨いのなんの!おかずなんかいらねえよ!」という言葉でした。だからわざわざこんな所まで上ってくるんだそうです。ブナの森の麓で穫れたコシヒカリの新米を、ブナの森の岩盤から湧きだす水で炊く・・・そりゃー美味しいに決まってる!そんなご飯食べて、この水飲んでりゃ病気もしないって! テレビでよく見る一流シェフのどんな高級料理よりも食べたい!心の底から羨ましい!と思ったのでした。ブナ好き、ご飯好きの僕としては黙って聞き流すわけにはいかない!そこで一年後の今回、新米の収穫時期に合わせての撮影旅行となったのです。 さて、ブナの水で炊いたコシヒカリの味は? 続きは次回に・・・
by michiyuki176
| 2009-10-29 23:53
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