プロフィール
兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
全体自然 写真 山 安曇野 森林 写真展 その他 以前の記事
2017年 05月2016年 06月 2016年 03月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2014年 10月 more... 検索
タグ
写真展
写真
ブナ
森
森林
安曇野
環境
林業
森林税
ブナの実生
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
大きな嘘と小さな真実
前回の続きです。
鳥獣被害の報道は当事者である動物が喋れないのをいいことに、被害を受けた農家にのみ同情的に伝えるため、駆除もやむを得ないと考えがちですが、生息数の増加やその結果おこる農作物被害は人間の身勝手な理屈で奥山の自然を壊した結果です。なにも喋れず、行動でしか訴えることの出来ない動物達の声を聞き、本当の原因を探ることは動物愛護ではなく人間のためにも大事なことです。 人類が生まれるずっと前から繋がってきたのが現在の生態系です。それは人類誕生後も同様で、人がいることで少しずつ変化しながらもつい最近まではそうでした。人類が地球環境を壊せるほどの力を持ち、経済が支配する近代になってそのバランスは大きく崩れています。人間が勝手な理屈を通すようになったこの百年の間に何万種もの生き物がこの地球からいなくなっています。 このまま人間だけが生きていけると思いますか? 頻発する自然災害や水の枯渇、地下資源をめぐる領土問題や水資源確保のための他国の山林の買収など、生き残りをかけた奪い合いは激しくなっています。海底油田事故や今回の原発事故・・・人類滅亡の兆候はいくつも見えています。これらはすべて自然の摂理に逆らう人間に対する当然の反応です。あまりにも急激な環境の悪化です。数十年という時間は人間の一生という短いスパンの中ではその因果関係を立証しづらいほど長い時間かもしれませんが、地球の歴史からみるとホンの一瞬の出来事であり、自然に逆らう人類への即座の反応と言えるのです。 シカやクマやイノシシや猿やキツネやタヌキなど、動物たちによる作物被害は昔からありました。マスコミもない時代には今ほど表面化することはありませんが、おそらく今よりもっと食料が貴重な時代です。にもかかわらず現在報じられるような害獣、即捕殺という殺伐としたものは感じられません。昔話などに登場する動物たちには憎しみよりもむしろ親近感を覚えます。それこそが真実なのではないでしょうか。大きな声や文字で報じられることよりも、言い伝えられてきたこと。真実ってそんなことだと思います。 もっとも大切なものは人間が生きていくための環境です。生態系のすべてを守ることの重要性に気づくこと、それが考えの基本になる。そのために何が出来るのか。何もできなくてもいい。それを壊してまでの成長を望まないことです。経済の停滞による景気の後退を嘆き、悲観的に考えるのではなく自ら降りて行くという前向きな気持ちで受け入れること。後退ではなく後ろへ進むのです。間違えたら止まって引き返すことも社会にとっての成長だと理解することです。もちろんこれまでの生活が劇的に変わるわけではなく、大事なのは意識の転換です。マスコミがつくり出す大きな声に流されず自分の感性で感じること。今は何もできなくても、いつか時が来ればそれが大きな力になるはずです。 写真展をやります。 森へ出かけてみて下さい。多種多様な生き物の命がつくる森、水が生まれる場所、絶対に無くしてはならないもの、耳を澄まして森の息づかいを感じて下さい。
by michiyuki176
| 2011-06-15 00:43
|
ファン申請 |
||