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兵庫県出身
97年に信州にIターン 安曇野市在住 ホームページ 写真工房 道 リンク集 平野虎丸のブログ 林野庁の林業暴走 山と野鳥が大好きなAmamiさんのフォトブログ フォトダイアリー信州 安曇野通信 日本アルプスの情景 カテゴリ
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鹿に代わって言わせてよ
近くの山で鹿駆除作業中という看板を見ました。週末になると鹿やイノシシの駆除が行われています。鹿の群れが町中の川を渡っている写真が新聞に出でいました。追われて逃げてきたのでしょう。車中でハンターのライフルが暴発し、車のボディーを貫通し、30メートル先の女性に当たり大怪我をさせたという事故も起きました。
鹿による食害が深刻だといいます。鹿が増えすぎているといいます。 これだけ騒ぐのだから確かにそうなのでしょう。 でも報じられてる被害額という数字は疑問ですね。 そもそも被害額って何の値段を基準に算出するのでしょうか?林業に関していえば、鹿の食害などなくても赤字です。売れなくて伐採できずに放置してるのに、鹿に食われて何で被害額が何十億になるのか?植えたばかりの新芽を食われたとしても、これから育てる50年間のコストを忘れてませんか?これから無駄に使い続ける赤字の芽を鹿が最小限の被害で摘んでくれてるようなものです。 実際に植林に携わってる人も、50年先に木材として伐採されると本気で思ってますか?仕事だから植えてるだけじゃないですか?鹿が食わなければ林業は儲かりますか?人間の無理な植林の失敗までみんなまとめて鹿に罪を被せて殺そうとしているような気がします。 今度、山で鹿に出会ったら聞いてみたいと思います。お前ら、そんなにいっぱい食ったのか?と「いいやー、ちょっとは食ったけど、そんなに食ってないよー!」「泥棒が金庫にあった3万円を盗んだら、翌日の新聞に被害額300万円!と出ていたようなもんやわ!」と答えるかも知れません。鹿も泥棒もしゃべれません。 殺さずに、奥山に動物の住処を確保した上で、里の農業被害への対策を考えて下さい。 増えたから殺していいわけありません。被害があるから殺していいわけありません。最後まで殺さないための努力をするべきです。このまま鹿を殺してはまた何度も殺すことになります。増えたら殺す!被害があれば殺す!そんなことが当たり前になる・・・そんな前例を作ってしまうことは恐ろしいことです。もの言わぬ野生動物は弱いものの象徴です。弱い動物を守れない国は弱い人間も守れません。格差社会が進む今、動物の次に切り捨てられるのはもの言えぬ弱い人間です。 何よりも経済成長を優先してきたこの国が、たかが鹿のために、たかが動物のためにパフォーマンスではなく経済成長を止める姿を見てみたい気がします。
by michiyuki176
| 2008-03-07 00:45
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